各団体のルール上の違いとは

 これらの4団体は、発足の経緯や本部所在地が異なるほか、そもそもルールにも違いがある。

 まずは、選手が一時的にリングに倒れる「ノックダウン」について。倒れてから10秒以内に立ち上がれば「KO」にはならないのは各団体ともに同じだが、4団体でWBAとWBOは「スリーノックダウン制」を採用している。これは、1ラウンドの中で3回ダウンがあると「KO」になるというもの。

 一方で、WBCとIBFが採用するのは「フリーノックダウン制」だ。試合中どれだけダウンしても、レフェリーが続行不能と判断しない限り試合が続行される。

 また採点のルールも異なる。WBCのみが「オープンスコアリングシステム」を採用。4ラウンドと8ラウンドの終了時に、選手やセコンド、観客など全員にスコアを公開する。近年では公開しないケースもあるようだが、他の3団体にはない制度だ。