「ジェンダー不平等指数」トップはデンマークで日本は何位?
「幸せな国」の定義には男女の平等も重要なポイントだ。国連開発計画が出している他の指標には、2010年から公表している「ジェンダー不平等指数(GII)」というものもある。この指標では、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)、エンパワーメント、労働市場における男女間の不平等を評価している。
0~1の数字で表され、0は男女が完全に平等、1に近づくほど不平等が大きくなる。2022年のジェンダー不平等指数で、日本は0.078で193カ国中22位。1位は0.009のデンマーク、2位以降はノルウェー(0.012)、スイス(0.018)と続いた。
「ジェンダーギャップ指数」日本は過去最低
よく聞く男女平等に関する指標といえば、「ジェンダーギャップ指数(GGI)」だろう。こちらは世界経済フォーラム(WEF)が発表している指標だ。世界中の要人が集まる通称「ダボス会議」を主催していることで有名な世界経済フォーラムも、ビジネスだけではなく社会課題の解決に向けた提言をしている国際的な機関と言える。
世界経済フォーラムが発表しているジェンダーギャップ指数も0~1で示される。ただし、ジェンダーギャップ指数は0に近いほど不平等が大きく、前出のジェンダー不平等指数とは逆となる。
ジェンダーギャップ指数は「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価している。2023年に発表された日本のジェンダーギャップ指数は0.647で146カ国中125位と過去最低だった。特に、政治分野での不平等が大きい。
トップはアイスランド(0.912)、ノルウェー(0.879)、フィンランド(0.863)だった。