2月28日、日本女子なでしこジャパンは国立競技場でパリ五輪・アジア最終予選のプレーオフ第2戦を強敵・北朝鮮と戦い、2-1で勝利した。この結果、2大会連続6回目の本大会出場を決めた。
第1戦では4-3-3のフォーメーションが機能せず
気温31度だったサウジアラビアでの第1戦では辛くも0-0の引き分けに持ち込んだなでしこ。中3日で東京・国立競技場に北朝鮮を迎えた運命の第2戦に勝てば、パリ五輪へのチケットを手に入れることができる。
だが、中立国のサウジアラビアで行われた第1戦は、日本が負けてもおかしくない内容であった。
前回の試合でなでしこは、選手同士の間隔が上手く合わずにパスが通らなかった。明確な攻撃への意識も見えず、守備のラインがズルズルと下がってしまい、終始、北朝鮮の攻撃にさらされることになった。北朝鮮のチェックも厳しく、敵陣に攻め入ることさえできないほどの劣勢だった。
その窮地を救ったのは守護神であるGK山下杏也加であった。神がかりのスーパーセーブを何度も見せてくれた。山下の働きがなかったら第1戦の勝利は北朝鮮にもぎ取られていただろう。