(写真:新華社/共同通信イメージズ)

サポーターの行動がもとでチームの天皇杯への出場資格はく奪

 9月19日JFA(日本サッカー協会)はJリーグ浦和レッズに対して2024年度に行われる天皇杯への参加資格はく奪などの処分を発表した。1993年にJリーグが始まって以降、天皇杯への参加資格はく奪は初のことだ。

 8月2日の天皇杯名古屋グランパスvs浦和レッズの試合終了後に、一部の浦和サポーターが暴力・破壊行為に及んだことに対し、浦和レッズが観客や選手らの安全確保のために適切な措置を講じなかったことに対する処分である。

 問題を起こしたサポーターに関しては、現時点で21人に無期限の入場禁止、1人に5試合の入場禁止の処分が下されているが、さらに詳細が判明すれば処分を受けるサポーターが増える可能性もある。

 いずれにしても、サポーターが問題を起こしたことで、チームも処分を受ける結果となってしまった。サポーターの態度としては本末転倒と言っても過言ではないだろう。

 熱狂的と言われるレッズサポーターは過去にも数々のトラブルを起こしてきた。そのたびにチームは対応を余儀なくされてきたのだが、にもかかわらずどうしてこうなったのか。まずはこの今回の処分となった経緯から振り返って見よう。