米テクノロジー業界における整理解雇(リストラ)の動きはいまだ止まらないようだ。米CNBCによると、米アマゾン・ドット・コムは2024年2月6日、薬局事業と、23年に買収した診療サービスの米ワン・メディカル(One Medical)で、数百人規模のリストラを実施したと明らかにした。
小規模企業にもリストラの波
英ロイター通信は同日、電子署名サービスを手がける米ドキュサインが従業員の6%に当たる400人を削減すると報じた。その前日には写真・動画共有アプリ「Snapchat(スナップチャット)」を運営する米スナップが従業員の10%を減らすと米ニューヨーク・タイムズ(NYT)などが報じた。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、この他、セキュリティー企業の米オクタはその前週に、従業員の約7%をレイオフ(一時解雇)すると発表した。中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)傘下の米ライアットゲームズは24年1月、世界従業員数の11%に相当する530人を解雇すると明らかにした。
オクタは、これまで過剰採用を行ってきたことを認め、従業員宛てのメモで「より効率的に事業を運営する必要がある」と述べた。ライアットゲームズは従業員向けのウェブサイトに掲載したメモで、「コストが持続不可能なレベルにまで膨れ上がり、当社のような創造的な企業にとって不可欠な、挑戦と失敗を許容する余裕がなくなった」と説明した。