図3と図4は、落葉の宮の母親から届いた手紙を読もうとする夕霧の背後に、雲居の雁が忍びより、奪い取る場面だ。
【図3】『あさきゆめみし』第5巻P197より ©大和和紀/講談社
ギャラリーページへ
【図4】国宝『源氏物語絵巻』「夕霧」 和田正尚/模写 明治44(1911)年(国立国会図書館デジタルコレクション蔵)
ギャラリーページへ
国宝『源氏物語絵巻』だけではなく、数々の「源氏絵」の名作が、『あさきゆめみし』には息づいている。
それはまた、日本の美術が連綿と受け継がれてきていることをも示しているのではないだろうか。







