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流大はこのまま出場できずに代表引退してしまうのか
ラグビーワールドカップもいよいよプール戦最終戦を迎える。日本はアルゼンチンと対戦。勝ったほうが決勝トーナメント(ベスト8)進出となる大一番だ。
気になるのは、バイスキャプテン(副キャプテン)の流大がサモア戦直前にふくらはぎを痛めた影響で、いまだ全体練習には参加していないという情報。本稿執筆時現在、アルゼンチン戦への出場が危ぶまれている。
今大会での代表引退を表明している流。考えたくもないことだが、仮にアルゼンチン戦に敗れることがあれば、そこで流の日本代表としてのキャリアも終了してしまうことになる。ケガの回復次第だが、もし出場できずに代表引退となってしまったらと思うと、心苦しいものがある。
本人が「不完全燃焼」として代表引退を撤回する可能性もゼロではないだろうが、流の性格を考えると、仮にこのあとの試合に出場できずに今大会を終えたとしても、代表引退撤回はないのではないかと思っている。
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それはともかく、サモア戦に続いて流が欠場することになれば、日本にとっては大きな痛手と言える。
「SH(スクラムハーフ)には齋藤直人がいるし、福田健太もサモア戦でキックチャージをされたものの、悪くなかったので、流がいなくても大丈夫ではないか」という意見もあろう。筆者もこの2人のパフォーマンスに不安を感じているわけではない。
ただ、流にしかできないことがあることも事実だ。それは「苦しい場面、難しい場面に遭遇した際にチームをまとめるリーダーシップ」だ。これには「経験」が物を言う。
多くのマスコミが、流が次戦に出場するか否かについて何度も言及しているのも、同様の認識からだろう。
そこで本稿では、日本代表バイスキャプテン流のリーダーシップについて考察していきたい。