ラグビーW杯フランス大会、日本代表が名を連ねているプールDではチリがすでに4試合を終え、日本、イングランド、アルゼンチン、サモアが4戦目の最終戦を残すだけとなった。
各プールとも上位2チームのみが決勝トーナメントに進出できるが、プールDではここまで3戦全勝のイングランドがすでに1位通過を決めている。残るひと枠を2勝1敗の日本とアルゼンチンが直接対決で争うことになる。
10・8に行われる日本vs.アルゼンチン戦の展開を、両チームの3戦目の戦い方を振り返りながら予測し、どのような作戦で対戦すれば日本がベスト8に行けるのか検証してみた。
アルゼンチン、先発選手大幅入れ替えでもチリに快勝
まずは9月30日に行われたアルゼンチンvs.チリ戦から検証してみよう。
アルゼンチンにとって隣国のチリとの対戦は、オーバーな言い方をすれば「楽勝」が約束されている試合であった。
今まで30数回この2カ国は対戦しているが、アルゼンチンはチリに一度も負けておらず、チリの手の内を熟知している。アルゼンチンの選手たちは「負けるはずもない」と内心では思って試合に臨んだのだろう。前回のサモア戦から先発選手を大幅に入れ替えたアルゼンチンは、全く別のチームのような試合運びを見せ、59-5という大差で勝利した。
サモア戦では19-10で勝利したものの、アルゼンチン選手の動きが重く、素早い波状攻撃を見せたサモア選手たちの動きについていくのがやっとという試合になってしまっていたのだ。