フランスワールドカップを戦うラグビー日本代表。ここまで予選プール3試合を終え2勝1敗。最終戦となる10月8日のアルゼンチン戦に勝てば、前回大会に続き決勝トーナメント進出が決まる。大一番を前に、8月にラグビー観戦指南書『ラグビー質的観戦入門』(角川新書)を上梓し今回のフランスワールドカップではNHKラグビーワールドカップナビゲーターを務める元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗氏にインタビューを行い、日本代表のこれまでの戦いぶりとラグビーを面白く観る視点について語ってもらった(取材は第3戦のサモア戦前に行った)。
(竹林 徹:ライター/メディアディレクター)
スクラム安定、フォワードが頑張っている
まず、第2戦終了時点での日本代表の戦いぶりを廣瀬氏はどう評価しているのか。
「ワールドカップが始まる前はあまりいい試合ができていなかったので心配していたんです。でも初戦のチリ戦は6トライ奪って快勝、第2戦のイングランド戦も後半途中まで競った。決勝トーナメント進出に向けて期待が残る内容の試合をしています」
ポジションでは、前8人フォワードの頑張りを称えた。