ついに起訴されたトランプ前大統領、4月4日に逮捕の見込み
本人はマンハッタン地区検事を罵り、徹底抗戦の構え崩さず
2023.4.1(土)
高濱 賛
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今回は支持派に抗議を教唆はせず
米国で大統領経験者が史上初めて起訴された。
ニューヨーク・マンハッタン地区州刑事裁判所(地裁)の大陪審は3月30日、不倫の「口止め料」支払いを巡る疑惑に関してドナルド・トランプ前大統領(76)を起訴した。
4月4日、起訴状がトランプ氏に手渡され逮捕の手続きに移る見通しだ。
トランプ氏は現在、フロリダ州の自宅マール・ア・ラーゴにおり、ニューヨークに連行されて逮捕される。
罪状は20件以上に上るとされる(ニューヨーク・タイムズ)。
どのような形で逮捕され収監されるのか、詳細については現時点では分かっていない。
トランプ氏はシークレットサービス立ち合いの下、顔写真撮影、指紋採取の後、法廷で罪状認否を求められる。
大統領経験者であることを配慮して、手錠はかけられないといった見方が米専門家の間では支配的だ。その後、宣誓賠償金を支払って拘置は免れるものとみられる。
(Donald Trump Is Indicted in New York - The New York Times)
トランプ氏は2024年大統領選への立候補を表明しており、憲法上、起訴・逮捕されようと立候補を続行することはできる。
ただ全国各地を回って、集会で行う選挙演説や選挙資金集めには物理的な制約がかかるのは必至だ。
もう一つ気がかりなのは、トランプ支持派に対する抗議が暴徒化する危険性だ。
トランプ氏の起訴・逮捕を受けてトランプ支持派が抗議デモや集会を開き、過激派が暴動を起こす可能性は皆無とは言えない。