春か夏が正念場

 今のところ、中国は慎重に慎重を重ねている。

 ボレル氏によれば、中国外交トップの王毅氏は2月18日の会談で、中国が「ロシアに武器を提供することはない」と述べた。

 もちろん、王氏は中国は戦争中の国には武器を送っていないとも語っている(これは中国がよくやることだ)。

 だが、米国のジョー・バイデン大統領は2月24日、王氏の一連の発言について、少なくとも前半は正直だったと確信していることを明らかにした。

「ロシアに兵器を供給する重要な計画を中国側が立てる事態を、私は想定していない」と述べた。

 この春か夏、ウクライナが攻勢をかけたいと思っているときにロシアが戦場で絶望的な立場に立たされたように見えたら、この自制心に激しい圧力がかかることになる。