この月刊誌『ザ・リバティ』2022年5月号20頁に、「草津の赤鬼が案内する 地獄の制裁」とする特集記事があり、そのひとつの見出しに以下の記載を見ることができる。
【LGBTQは釜茹でにする】
ここでいう「草津の赤鬼」とは「群馬・草津温泉で閻魔大王のそばで仕事をしてきた1200年の経験」を積んだ存在とされ、同誌からもわかるように、2021年に2度にわたって大川隆法が「草津の赤鬼」を招霊して「霊言」を行い、そこで語った内容を引用して記事にしている。そこには挿絵付きで以下のように綴られている。冒頭のような状況で、国会でも取り上げられた事案であること、宗教法人と学校法人に関する事情を鑑みて、そのまま引用する。
【草津の赤鬼は、「男女の間を乱しただけの問題じゃなくて、人間として狂うとるんじゃないかと思うもんがいっぱい、人権とか権利とか自由とか称してやっとるんだけども。(中略)まずは鉄拳制裁しかもうないんで。釜茹でにして鉄棒でガンガンに殴って『ごめんなさい、ごめんなさい』と言い出すまで、まずはやらないと駄目なんで。(中略)要するに、自由には責任が伴う。個人でやっとることは関係ないと思うかもしらんが、社会に対して影響は必ずみんな与えるものがあるんだから、悪い影響を与えて他の人をその悪に巻き込んだり、堕落に巻き込んだりするような生き方をした場合は、その責任の分だけ余分に増えるんだ」と指摘する。LGBTQの問題は後述するが、社会全体に負の影響を及ぼす部分が強く問題視されている。】
「LGBTQを法的に認めろなんて狂っている」
さらに「後述する」とした内容を見ると、そこには「自由を謳歌しようと生まれたLGBTQ」とする小見出しに続いて、LGBTQの人の固有の権利を認めようと、地方自治体が同性同士のカップルに宣誓受領証などを交付するパートナーシップ宣誓制度を導入していることなどを批判して、「正常な男女関係では行われないような変態性がまかり通る」「人間として狂っている部分がある」「社会に与える悪影響を与える責任は大きい」などとして、「草津の赤鬼」は以下のように指摘していると断じている。
【「(LGBTQを)法的に認めろなんていうのは、もう狂っとる。(中略)これがなんで国会議員とかさ、県議会とか、市議会で、そんなもんが通ったりするのか、ちょっと狂っとるんじゃないか。(中略)裁判官だって狂うとるんだよ」「医者だって整形外科やってても、ちょっと性転換ばかりやって、職業にして金儲けてる奴なんか、どうなるか分からんよ、本当に」】
この「草津の赤鬼」の言葉は、すべて大川隆法の口と声で発せられたものだ。その証拠に、これらの記事の前提となる大川隆法の霊言をまとめた著書が、このあと大川隆法を著者として、2022年5月と6月にそれぞれ『色情地獄論―草津の赤鬼の霊言―』『色情地獄論②―草津の赤鬼 戦慄の警告―』として刊行されている。