(花園 祐:中国・上海在住ジャーナリスト)
中国汽車工業協会の発表によると、中国における2022年の自動車販売台数は前年比2.1%増の2686.4万台でした。
2022年は中国各地での大規模なロックダウン(都市封鎖)や半導体供給不足、ウクライナ戦争に伴う物価高騰など、自動車業界にとってマイナス要因が数多く発生しました。そうした逆風が吹き荒れる中、中国自動車市場は微増とはいえ通年でプラス成長を達成し、販売台数は14年連続で世界1位となりました。
中でも「EV」(電気自動車)をはじめとする新エネルギー車は、2021年に引き続きほぼ倍増の急成長を見せ、市場を牽引し続けています。市場の追い風を受ける形で、新エネルギー車に力を入れる中国系自動車メーカーも躍進しており、外資系メーカーのシェアを大きく浸食しました。
今回は、こうした中国自動車市場の2022年における動きと、2023年の予測について紹介します。