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「入会して1カ月で卵90個を1万3900円で購入する」「1人勧誘すると5000円がもらえる」「会員を増やしていけば最大で160万円も報酬が得られる」──。そんな謳い文句で集客し、全国のおよそ1万1000人から3億円以上を集めた「みんなのたまご倶楽部」。団体を主宰していた投資会社「G-PEX」代表の峯岸正治容疑者(58)が無限連鎖講防止法違反容疑で逮捕された。典型的なネズミ講業者である。

 だんだん会員に卵を送り届けることができなくなり、国民生活センターに「卵が届かない」「会員を紹介したのに報酬が振り込まれない」「返金を求めたいのに業者と連絡がつかない」といった相談が寄せられるようになり、問題化していった。結果的に報酬が支払額を上回った会員の割合はおよそ8%しかいなかった。

 もし家族や親しい友人がネズミ講やマルチ商法にハマったらどうしたらいいのか。立正大学心理学部教授の西田公昭氏に話を聞いた。(聞き手:長野光、ビデオジャーナリスト)