中に入ってみよう。駅舎内には、無人駅でよく見かけるオレンジ色の乗車駅証明書発行機があり、時刻表などが掲示されている。

 ゆるいカーブを描いた木張りの天井は、有蓋貨車の特徴のひとつ。木のベンチや床板などは駅舎への改造時に追加・交換したものだが、天井、配管、扉枠のリベットなどと全体の調和がとれていて、いい感じの“古さ”を感じさせる。

 証明書発行機のあたりに、車掌室と貨物室を区切る壁があった。開口部(現在の出入口)より向こう側が貨物室だ。

 反対方向の車掌室側を撮影。窓があるのが、貨車(貨物室)にはない特徴だ。奥にはデッキスペースにつながるドアがある。

 車掌室側のデッキ。奥には公衆電話が設置されていた。

 車体の下部を見たら、車両番号「ワフ29737」の文字が残っていた! 車両番号が確認できるダルマ駅は珍しい。