(沖 有人:スタイルアクト代表取締役)
最近、交通手段をシェアすることが増えてきた。若い人を中心に、所有から利用への流れは本格化し、車の所有志向は落ちている。マンション内で自動車や自転車をシェアすることも一般的で、都心の10区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、 大田区、渋谷区)ではレンタサイクルが廉価で借りられ、庶民の足となりつつある。
私は20年ほど、通勤電車には乗っていない。理由は混雑した車内の臭いが耐えられないからだ。そのほとんどの期間は自転車通勤で、台風でもポンチョを着て通勤していた。日本では雨が多いので、雨の日対策は事前に考えておかなければならない。
自転車通勤が多い東京の区部は、足立区、葛飾区、墨田区、荒川区、大田区の順だ(出典:国勢調査)。職場への直線距離が近ければ、鉄道に頼らない通勤は一考に値する。車道に自転車レーンが新設される区も増えた。
車道を走るという意味合いで最近注目されるのは、電動キックボードのレンタルだ。運転免許証が必要ではあるが、ヘルメットの着用は任意であり、ポート設置場所の数も多くなり、レンタサイクルと同様の日常の乗り物になりそうな勢いだ。