韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル=1960年生)大統領が2022年8月1日から夏休みに入った。
思ってもみなかった支持率急落を受けて、休暇中に難題山積の懸案に頭を悩ませるはずだ。「特赦」についても最終決断をすることになる。
「うーん、でも仕方ないかな。これといった実績がないし、人事がまずいよね」(韓国紙デスク)
「高い支持率になる理由が何かありますかね?」(大企業役員)
支持率20%台に急落
ここ1週間ほどの間、筆者はいろいろな人たちに同じ質問をしてみた。
「まだ就任してから3か月も経過していないし、決定的な失敗があったとも思えないのに、どうしてこんなに支持率が急落したのか?」
どちらかといえば、尹錫悦政権の登場に期待していたという2人の反応はともに、「仕方ない」だった。
世論調査会社、韓国ギャラップ研究所が毎週発表している大統領支持率(大統領国政運営評価)。
7月最終週(28日発表)の調査では、支持(肯定評価)が28%、不支持(否定評価)が62%となってしまった。
否定評価の理由で圧倒的に多かったのが「人事」(21%)で、ついで「経験、資質不足、無能だ」「経済、民生にきちんと対応していない」「独断的、一方的だ」がそれぞれ8%だった。