サウジはクシュナー氏に照準
アレン氏が起訴されるかどうか、現段階では分からない。
ワシントンの民主党系シンクタンク関係者の中には、「同氏に対する捜査がリークされたタイミング自体、きわめて政治的だ」といった見方も出ている。
シンクタンクによるこうしたグレーゾーンのロビー活動は枚挙にいとまがない。なぜブルッキングス研究所が今狙われたのか。なぜカタールなのか。
カタールとは犬猿の仲にあるサウジアラビアをめぐっては新たな動きが出ている。
トランプ前大統領の娘婿、ジャレッド・クシュナー前大統領上級顧問が退官後、経営する企業、アフィニティ・パートナーズがサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子から20億ドルの資本投資を受けていたことが発覚。
米下院監視・政府改革委員会(キャロリン・マロニー委員長=民主、ニューヨーク州選出)がその事実関係を究明する構えを見せている。
これに対抗して共和党系の司法関係者がアレン氏のカタールとの癒着容疑をリークしたのではないのか。そんな憶測もある。
サウジアラビアにはバイデン大統領が7月中旬、訪問する。
米国とサウジアラビアとは、サルマン皇太子が同国のコラムニストの殺害を命じたという疑惑をめぐってぎくしゃくしている。
アレン氏の不正ロビー疑惑の背景を疑い、勘ぐり出したらきりがない。
(https://www.nytimes.com/2022/06/02/us/politics/jared-kushner-house-investigation.html)