クルマ離れの著しい日本の若者と異なり、韓国では高級車に憧れる若者が多い

「人生で人のSNSを見ることが一番の無駄」と思いながら、たまに人はどんな暮らしをしているのかをのぞき込む時がある。

 多くの場合は後悔に終わるのだが、最近、韓国のユーチューブで面白いコンテンツを見つけた。

 文在寅政権の5年間、韓国では貧富の差がますます開いてしまった。

 政治的に、持てる者を悪者と見做し、持たざる者に関しては様々な恩恵を与える政策を練りに練ったものの、結局、持たざる者をさらに窮地へと追い落としてしまう結果となった。

 例えば、「最低賃金の急速な値上げ」により、自営業の人たちはアルバイトなどを雇用できず、結局、最低賃金を上げたばかりに職を失くしてしまったバイトの人たちが増えた。

 また、住宅を多数持っている人たちや江南(漢江の南にあるソウルの豊かな地域)に居住する者たちは不労所得で巨額を得る不届き者なので、それらを懲らしめるために住宅の保有税を上げ、賃借人には2年間で5%以上の賃貸料を上げることができなくした。

 その結果、保有税が上がった分は賃借人に負担がかかり、2年間で5%以上賃借料がアップできなくなる前に賃借料は高騰した。

 韓国人も日本人同様、持ち家(韓国の場合は分譲アパート)に対する執着がある。人生の目標が自分名義の自宅を持つことになる人も多い。

 しかし、韓国の人口の4分の1が集中しているソウルのアパートの平均価格は、ここ数年で10億ウォン(1億円)を超えてしまった。

 MZ世代と呼ばれる若年層は、不動産価格の高騰を横目で見ながら、やる気を失ってしまった人が多い。