ソウルのアパート価格は平均で1億円を超え、若い世代に手が届かなくなっている

 韓国の少子高齢化問題は社会問題となって久しい。

 特に、合計特殊出生率は0.8人と1.3人台の日本よりひどい状態だ。また、欧米とは異なり、韓国では結婚しないと子供を産まないため、出生率の低さは非婚者の数と正比例する。

 なぜ、結婚をためらう若者、非婚者が多いのか。理由は大きく3つ挙げられる。

 不動産価格の高騰、育児の大変さ、教育費の増加だ。

 面白いのは、結婚式を挙げて、披露宴まで済ませたのに、籍を入れないカップルもいる。なぜ、籍を入れないのかというと、不動産と関係がある。

 多いのが結婚する前から2人とも不動産を保有している場合だ。

 不動産価格がうなぎ上りに高騰する中で、2人とも持ち家があることはめでたいことだが、文在寅政権の下ではとんでもない税金を払わされる。

 文在寅氏は、大統領に就任した時から、国民に対し高くなった不動産価格を抑制すると公言した。

 不動産価格が高騰した理由は、「住宅を多く持っている『多住宅者(住宅を2つ以上持っている人)』たちが不動産価格を押し上げているからだ」とした。