ロシア軍のウクライナ侵略を受けて行われたNATOの合同軍事演習(4月28日、ルーマニアで、NATOのサイトより)

47カ国がウクライナを軍事支援

 ロシアの侵攻を受けているウクライナへの軍事支援を協議する国防大臣レベルの関係国会合が5月23日、オンライン形式で行われ、47カ国が参加した。

 2回目の会合である。

 本会合を主導する米国のロイド・オースティン国防長官は会合後の記者会見で、約20カ国が新たな軍事支援策を表明したと明らかにした。

 同氏は、「多くの国が砲弾や沿岸防衛システム、戦車などの戦闘車両を提供する」ほか、ウクライナ軍の訓練を実施すると述べた。

 具体的には、デンマークは米国製の対艦ミサイル「ハープーン」(射程100キロ超)を、チェコは攻撃ヘリコプターや戦車、ロケットシステムを提供する。

 また、「イタリア、ギリシャ、ノルウェー、ポーランドなど数カ国が極めて必要とされる大砲や弾薬の供与を発表した」と説明し、さらに、一部の国がウクライナ軍の機能維持や新兵器の習得を図る訓練での協力を約束したという。

 なお、今回の会合には、新たにオーストリア、ボスニアヘルツェゴビナ、コロンビア、アイルランド、コソボの5か国が参加した。

 ロシア軍は現在、南部オデッサ(オデーサ)沖などの黒海海域に潜水艦を含む約20隻の艦艇を展開し、海上輸送路を封鎖している。

 このため、農業大国ウクライナの穀物輸出が阻止され、特にアフリカや中東諸国での食糧不足や世界的な食糧危機を招く恐れが指摘されている。

 デンマークによるハープーンの供与は、黒海沿岸のオデッサの防衛強化に充てられ、そのことによって、ウクライナが海上封鎖を解き、穀物輸出などを再開できる可能性につながると期待されている。