起業、独立、複業など「自分軸」に沿った選択をすることで、より理想にフィットした働き方を手に入れようとした女性たちのストーリーを追う連載「INDEPENDENT WOMEN!」。
女性起業家応援プロジェクト「DISCOVER MYSELF」総合プロデューサー・井本達也さんにインタビューするスピンオフ企画。ビジネスをどう形づくっていくのか? 女性起業家が陥りやすい失敗とは? 成功する女性とは? プロジェクト参加者も「他のメンタリングとは全然違う」と絶賛する独自のメソッドを語っていただいた。
文=小嶋多恵子
お金をもらう方法はひとつではない
――起業するアイデアが見つかったら、次はそれをビジネスとして成り立たせるためにどうブラッシュアップすればいいのでしょうか?
井本:重要なのはブランディングと売り方です。
①ブランディング
今の世の中、あらゆるモノやサービスはどこで買っても一緒じゃないですか。でも“あなたから買いたいわ”と思わせるストーリーがあれば、途端にオンリーワンになる。ブランドになる。そうなれば商品が高くても売れるし、そういうモノやサービスほど口コミで広がっていく傾向にあります。
前編でお伝えした、事業内容とこれまでのキャリアが重なっていることが大切、というのも、ブランディングに関わってくるからです。重なってないと、その人が起業する強い動機にならない。
たとえば、コンサルタントをやっていた人が急にラーメン屋を開いてもおいしそうじゃないですよね。でもその人が、「ラーメンが好きすぎて年300杯食べています」というストーリーがあり、そこに味やファッション性が加わってブランディングができたら最高の一杯になるかもしれない。
そしてコンサルタントというキャリアを活かして、その最高の一杯を世界に拡大していけるかもしれない。そんなイメージが自然と湧いてくるのは、ブランディングできているからです。
「なぜ自分がやるのか」を突き詰め、情報を整理して、どうしたら伝わるか、魅力的かを考えることが重要です。