欠品が目立つ上海のコンビニの棚(筆者撮影)

(花園 祐:中国・上海在住ジャーナリスト)

 日本でも各メディアが報じているように、筆者の住む上海市では現在、ほぼ市内全域にわたり、新型コロナウイルス感染症対策としてロックダウン(都市封鎖)が実施されています。

 封鎖期間中、市民は団地(中国語で「小区」)から、ときには自宅から一歩も外には出られず、市民の生活および社会全般に大きな影響を及ぼしています。特に流通方面で混乱が見られ、生鮮品を中心に欠品や高騰が見られました。

 今回は、封鎖中の上海の現地状況を現地からレポートします。

封鎖は1カ月前から始まっていた

 3月末、上海市政府は市内を流れる黄浦江という川を境に、東側の浦東地区を3月28日から4月1日まで、西側の浦西地区を4月1日から4月5日までロックダウンを行うと発表しました。