一、コロナウイルス感染を予防するマスク着用やワクチン接種に疑問や不安感をばらまいているのは、米国内や国外で暗躍する『悪意のある役者たち』(Malign Actors)*2だ。

二、米国の現政権を意図的に、また計画的に狙い撃ちし、ダメージを与えようとしている。

三、偽情報キャンペーンを集中的に行ってきたのは現政権に反対する政治家たちとロシア政府機関だ。

 米国務省グローバル・エンゲージメント・センターはロシアの4つのメディアを名指ししている。

 ワクチンについては感染予防に効果がないという偽情報を流すだけでなく、欧米が開発したファイザーなどのワクチンは後遺症があるだけでなく、生命の危険にさらされるという偽警告情報まで発信している。

四、米国内には、科学的根拠に基づいてマスク着用やワクチン接種を呼びかける現政府当局者たちを『裏切者』『(世界主義を唱え、米国益をないがしろにする)グローバリストによる謀議』だと批判する勢力が存在している。

 その勢力が国家の分断・分裂を生じさせている。

 いま米国が直面している現実とは、『アメリカン・ライフを脅かす増大化する一片』(new reality in a growing slice of American life)といっても過言ではない。

*2=「悪意のある役者たち」が誰であるかについては名ざしを意図的に避けているが、当初からマクス着用やワクチン接種をあざ笑っていたトランプ氏やその側近、今なお拒否し続けている南部、中西部の共和党知事たちを指していることは間違いなさそうだ。