1月6日、米議会に暴徒化したデモ隊が乱入した(写真:ロイター/アフロ)

メドウズ元首席補佐官の1・6事件関連メモ

「1・6米議会乱入事件究明特別調査委員会」が押収していたホワイトハウス文書が12月14日に公けになり、ドナルド・トランプ前大統領の関わりが明らかになった。

 暴露したのは元共和党会議議長(党ナンバー3)でトランプ氏の弾劾決議に賛成し、乱入事件との関連を追及してきたエリザベス・チェイニー同委員会副委員長(ワイオミング州選出)。

 同氏にとっては自分の判断が正しかったことを示す動かぬ証拠といえる。

 乱入直前のホワイトハウスの奥の院で何が話し合われていたのか――。

 下院議員から急遽大統領首席補佐官になっていたマーク・メドウズ氏のメール交信記録、電話通話記録、メモなどがそれを生々しく再現していたのだ。

「メドウズ文書」の内容を掻い摘まんで言うと以下のようになる。

①2021年1月6日、ホワイトハウス周辺での集会を終えたトランプ支持者たちが米議会議事堂に向けて行進し始め、暴徒化し始めた時、ドナルド・トランプ・ジュニアはメドウズ氏にメールした。

「デモ隊が暴徒化し、議会乱入するかもしれない。われわれは大統領執務室からの(大統領の)演説が必要だ」

「大統領は今こそ動くべきだ。ことは極端に走りすぎた。このままだとコントロールできなくなる。大統領はできるだけ早く彼らの行動を咎めるべきだ」

 これに対してメドウズ氏は「今必死になって大統領を説得している。君の言うとおりだ」と返信した。

②ジュニアのメールと前後して、ショーン・ハニティ、ローラ・イングラハム、ブライアン・キルミードの3氏*1がメドウズ氏のメールを送っていた。

*1=ハニティ氏はトランプ氏が連日のように電話をかけて助言を求めてきた在野ブレーンで、フォックス・ニュースの人気アンカーマン。イングラハム氏はロナルド・レーガン第40代大統領のスピーチライタ―で最高裁のクラレンス・トーマス判事の補佐官をしたこともあるフォックス・ニュースの女性キャスター。キルミード氏はフォックス・ニュースの朝番組のキャスターだ。