「カネを生む公園」に生まれ変わった東京都渋谷区立北谷公園(写真:宮沢洋)

「日建設計」という会社は、一般の人にはほとんど知られていないだろう。同社は、建築設計分野では世界最大級の設計会社だ。書籍『誰も知らない日建設計』を執筆した元建築雑誌記者の宮沢洋氏が、同社のユニークさを4回にわたり読み解く。その最終回。(JBpress)

 前回(第3回)は、巨大設計組織・日建設計に生まれつつある新しい動きとして、「近現代建造物の再生」を取り上げた。今回はもう一つ、「カネを生む公園」を紹介したい。

第3回はこちら
「凍結保存」を超える京都市役所庁舎の「再生」とは
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67792

会社の定款まで変えて公園の運営者に

 新しい動きの2つ目は、日建設計内の「パブリックアセットラボ」が進める「公園」の改革だ。その先駆けともいえるプロジェクトが「渋谷区立北谷(きたや)公園」(東京都渋谷区神南1-7-3)。この公園は、2021年4月、「渋谷区初のPark-PFI」によって生まれ変わったことで話題だ(次の写真)。

Park-PFIで生まれ変わった渋谷区立北谷公園(写真:株式会社エスエス)

※本記事に含まれている画像が配信先のサイトで表示されない場合は、こちらでご覧ください。https://jbpress.ismedia.jp/articles/gallery/67933

 2階建ての建物には、1階、2階ともブルーボトルコーヒー・渋谷カフェがテナントとして入っている。印象としては「区の公園」というよりも、「広い庭のある贅沢なカフェ」だ。

公園内のテナント、ブルーボトルコーヒー・渋谷カフェ(写真:宮沢洋)