マスクにはどうしても不快感を伴う

 今回は「マスク装着時の快適感」などを決定する「接触冷感」について、物理の観点から取り上げてみましょう。

 コロナに関連しながら、医師がカバーしない典型的な分野の一つに、こうした使用者の「快適感」があります。

 同時に、消費者「使用感」の評価で用いられる「物理的認知評価」、つまり物理量の測定によって人の主観量を推測する方法についても「専門」の観点から記してみたいと思います。

(私は超伝導など極低温物性実験の出です。何かとタコツボ化した「専門」が日本人は大好きですね、実は諸悪の根源なのですが)

 「接触冷感」とは何か?

 これから秋冬、また11月以降のインフルエンザ・シーズンに突入し、日本ではお正月明けに「第6波」の感染ピークを迎えます。

 その頃から本格化するのが「受験シーズン」になります。

 2020年度入試では「鼻マスク」で問題を起こし、ついには警察に逮捕された中年男性の「大学受験者」などもありました。

 マスクを着けるのは、うっとうしいものです。

 紙の上の疫学では「マスクをしましょう」で終わり、関連の書類を弄る文系のお役人が、防疫効果がほぼ皆無の「ウレタンマスク」でお茶を濁している。

 それほどに、日本は「実態」への理解がお留守、リテラシーに興味のない「ポストトゥルース社会」です。

 マスクについては「接触冷感マスク」というものが発売され、よく売れています。

 さて、皆さん少し不思議に思いませんか。どうしてマスクで「冷感」を覚えるのか?

 マスクだけではありません。下着や寝具などにも「冷感」製品が普通に出回っています。私自身もいま、冷感スポーツウエアを着て冷感マットの上でこの原稿を書いています。繊維がどうして冷感を伝えるのか?

 ネットをちょっと調べてみると、秘密が少し分かります。「熱伝導率が高い」繊維が「ヒヤリとする」冷感を伝えるというのです。