8月29日、カージナルス戦で逆転サヨナラ3ランを放った筒香嘉智選手(写真:AP/アフロ)

 われわれも見習うべきところは多いかもしれない。ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智選手のことだ。

 8月29日(現地時間、以下同)の本拠地セントルイス・カージナルス戦では逆転サヨナラ3ランを叩き出すなど犠飛も含め、チームの全4打点をマーク。日本人メジャーリーガーとしてはあのイチロー氏(当時シアトル・マリナーズ)以来、2人目となる逆転サヨナラ弾となり、話題をかっさらった。ちなみに26日には同カードの本拠地カージナルス戦では日本人最多となるシーズン3本目の代打弾も放って球史に名を刻み、ビッグインパクトを与えている。

 31日時点でパイレーツでの成績は14試合に出場し、31打数9安打、打率2割9分、5本塁打、11打点。31日の敵地シカゴ・ホワイトソックス戦では4打数無安打に終わり、数字を下げた。

メジャー移籍後は波乱万丈

 もちろん移籍早々から打ちまくっているとはいえ、これが即座に「MLBでの成功」を確実に保証付けるものではなく今後も調子の浮き沈みは間違いなくあるだろう。だが先月14日にロサンゼルス・ドジャース傘下3Aのオクラホマシティ・ドジャースから「解雇」された前歴を考えれば、新天地でいきなり打棒爆発に結び付けたことは素直に称賛されていい。