とんでもない騒動がぼっ発した。北海道日本ハムファイターズは11日、チームメートに暴力行為を働いた中田翔内野手に対して統一選手契約書第17条(模範行為)違反により、当面の一軍・ファーム全ての試合の出場停止処分を科したと発表した。
球団側の説明によれば今月4日、函館で行われたエキシビションマッチ・横浜DeNAベイスターズ戦の試合前に“事件”はぼっ発。突発的に腹を立てた中田から手を出された被害者の選手がすぐに申し出たことで、その場で発覚したという。
幸いにして被害選手にはプレーに影響が出るようなことにならなかったが、球団側は事態を問題視。事実関係を調査している間にDeNA戦が始まってしまったため中田は1打席だけ立った後に交代となり、自宅謹慎を命じられていた。その後も球団側は中田や被害者、周辺のチームスタッフ、関係者に入念な調査を行い、この日の発表に至ったようだ。
コワモテ風だが「頼れる兄貴分」の顔も
一部メディアには被害に遭った選手の実名が報じられており、こちらでも各方面に確認したところ「その人物」とみて間違いなさそうだ。ただ、プライバシーの問題もあるので、ここでは差し控えることにする。
それにしても釈然としない。「その人物」と中田は球団側も「懇意な2人だった」ことを把握している。しかも被害を申し出た「その人物」が本件を大事にしたくない旨を調査段階で伝えているにもかかわらず、球団側はドラスティックな形で毅然とした処分に踏み切った。確かにいかなる暴力行為も許されないとはいえ、球団側がやや被害選手よりも憤って前のめりになっているのは明らかだ。