7月23日、東京五輪の開会式が行われた国立競技場(写真:ロイター/アフロ)

 コロナ・パンデミックのため、一年延期されていた東京五輪がついに開幕した。7月23日8時からおよそ3時間50分にわたって行われた開会式セレモニーは、お隣りの韓国でも地上波3局が生中継するなど、高い関心がよせられていた。

 ただ、五輪開幕以前から、独島(ドクト=竹島)問題、韓国チーム宿舎の垂れ幕問題、韓国選手団の弁当空輸問題、そして韓日首脳会談問題など、至る所で日本側と対立したためか、辛口の評価ばかりが目についた。

「歴史上最も不運な聖火」

 開会式公演に対する韓国メディアの評価は総じて「全体的に落ち着いていて、多少憂鬱だった」というものが多い。

「最も寂しい開会式・・・“スポーツの力”を信じるだけ」(京郷新聞)

「歓声のない開会式、韓国は103番目の入場。外では『五輪やめろ』と騒がれ」(朝鮮日報)

「不安、懸念・・・歓声のない祭りが幕を上げた」(国民日報)

「歴史上最も不運な聖火、歓迎されずに東京を照らす」(韓国日報)