フランスのエマニュエル・マクロン大統領(資料写真、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

(JBpress)

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領が6月8日、訪問先の同国南東部タンレルミタージで、群衆の1人に顔面を平手打ちされた。男がマクロン大統領を平手打ちして取り押さえられる映像を、英BBCが動画ニュース(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65614)で伝えている。

 ソーシャルメディアで拡散された動画には、マクロン氏が柵の反対側にいる群衆に近づいた後、最前列の緑色のシャツを着た男性に顔を平手打ちされた様子が映っている。

 男性は「マクロン主義を打倒せよ」と叫びながらマクロン氏の顔を叩いたという。かつてのフランス王軍が戦闘で使ったかけ声で、カール大帝の旗を意味する「モンジョワ、サン=ドニ」という言葉も口にしていたとされる。

 マクロン氏が訪れたホテルの職業学校付近で、男性2人が逮捕された。1人は平手打ちの実行犯。もう1人はマクロン氏が襲われる様子を撮影していた男である。

 その後、BBCが伝える地元メディアの報道によると、捜査当局は2人の自宅を捜索。動画を撮影していたとされる男性の家で、ヒトラーの『わが闘争』と剣や短剣、コレクター品のライフルなどの武器を発見したという。