アマゾンのロゴ(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは9月16日、米国で「Amazon Career Day」と呼ぶ就職説明会をオンラインで開催する(発表資料)。

大規模イベントで3.3万人募集

 この就職説明会は同社が毎年この時期に行っている大規模イベント。昨年は3万人以上の採用を見込み、米国の6都市で実施。1万7000人が参加し、1週間で20万人以上が応募したという。

 今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインで実施するが、規模は昨年と同じかそれ以上。全米各地にあるオフィスや技術開発の拠点、本社などで、エンジニアやマーケティング、人事、経理などの幅広い分野の人材を募集する。今後数カ月間で計3万3000人の採用を見込んでいるという。

  技術職は、クラウドサービスの「アマゾン・ウェブ・サービス」やAI(人工知能)ベースの音声アシスタント「アレクサ」、動画配信サービス「プライム・ビデオ」といった分野の仕事に就くとしている。

 また、物流分野では数千人規模の時間給労働者を募集する予定。こちらは近く詳細を発表するとのことだ。

臨時雇用した17万5000人の7割を正社員に

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、アマゾンは急速に雇用を拡大している。今年4~6月期には3万6400人を新規採用。フルタイムとパートタイムを合わせた世界の正社員数は計87万6800人になった。

 この人数は1年前の同じ時期と比べて34%多い。今年1~3月期も同33%増となり、それ以前の増加率を大きく上回った(アマゾンの決算資料)。