コロナ研究に関与するグーグル

 なお、今回の米国の研究では、ウイルスを排除するために体から出てくるインターフェロンと呼ばれる抗ウイルス作用を持つ物質の影響でもACE2が増えることが示された。要するに、体がウイルスを排除しようとする仕組みすら踏み台にして、ウイルスが体の中に入り込もうとしていることになる。

 もう一つ、今回の論文の筆頭筆者はコールド・スプリング・ハーバー研究所という生物学分野では著名な研究所に所属しているが、一方でグーグルにも所属している。新型コロナウイルス感染症の対策に、米国の情報技術(IT)企業も関心を持って取り組んでいることがうかがわれる。

 新型コロナウイルス感染症の第二波、さらに制圧に向けて、予防や治療の研究はさらなる進化が求められる。この研究では、日本でもNECが動き出しているほか、情報技術の応用も求められている。このあたりについては、引き続きレポートしていきたい。

【参考文献】

●WHO statement: Tobacco use and COVID-19(WHO)

●Smith JC. et al.,"Cigarette smoke exposure and inflammatory signaling increase the expression of the SARS-CoV-2 receptor ACE2 in the respiratory tract." Developmental Cell Epub 2020 May 16.

ニコチンは呼吸循環器の COVID-19 感染リスクを高めるか?(日本禁煙学会)

Tobacco-use disparity in gene expression of ACE2, the receptor of 2019-nCov