木更津沖堤防、イシモチ釣りの風景(筆者撮影、以下同じ)

 今年は自粛が断続的に続きそうで、シーズンを通して思うように釣行できない年になりそうな予感がします。行けるようになったら、さっと手軽で満足度の高い釣行を楽しむのも一つ。

 今回は予定していた「船釣りこだわり編」はお休みして、初夏から晩秋にかけて、手軽に江戸前の小物釣りができる木更津沖堤防釣りの一部をご紹介いたします。

 木更津沖堤防は東京湾の木更津沖にある全長3キロほどの4ブロックに分かれた長い堤防で、有料渡船で渡してもらいます。

 広大な堤防では、年間を通じて手軽な小物釣りから黒帯級釣り師向けのクロダイや一発狙いの青物まで多彩な釣りが楽しめます。

 小物の多くはそれほど場所を選ばなくとも釣れるため、時期になれば各釣り人の好みや読み、経験で楽しめます。

 今は船釣りメインの私でも、年に数回、「小気味良い引き」と「食」の魅力に惹かれてここを訪れ、キス、アジ、イシモチ、カワハギなどを楽しみます。

各釣りモノの概要

キス釣り:釣れる期間が最も長く手軽ですが、数を伸ばすことを意識し始めると、少しテクニックが必要です。

アジ釣り:年によってまちまちですが、釣れ始めると数釣りが楽しめます。シンプルな道具で手返しよく釣るのがコツ。ここ2年ほどは型も数も良い状況です。

イシモチ釣り:釣れる期間が短く、堤防に寄って来る時期と魚道が当たると釣れます。

カワハギ釣り:船釣り同様、エサ取り名人なのでじれったい釣りですが、晩秋の手のひらサイズのキモパンを数枚取れれば充分と割り切って楽しみます。

その他:青物や大型魚が寄る時期もあり、ルアー釣りも盛んですが、地合いが限られるので私は小物釣りと組み合わせて楽しみます。