(尾藤 克之:コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員)
3月31日、警視庁は鮫洲運転免許試験場(品川区)で講師を務める60代男性職員が新型コロナウイルスに感染したことを公表しました。試験場は4月1日から閉鎖されます。このように、現在は感染拡大の恐れがある様々な場所が閉鎖されています。一方、東京都はナイトクラブやバーなどを「3密」になりやすい場所への立ち入り自粛を呼びかけています。
このように感染防止についてあの手この手で対策が取られているのですが、実はそれ以外にもっと感染に気を付けなければならない場所で、対策が十分でないと思われるところがあります。
もっとも留意すべきは就活である
最近、コロナをめぐる外出自粛によって、「外出を自粛しない無神経な若者」のイメージが定着していました。小池都知事も自粛を呼びかけるなかで、若者が無自覚のまま感染を拡大させている懸念について言及しました。大学の卒業式後に卒業生らが繁華街にくり出して盛り上がっていたことも拍車をかける結果となりました。
若者が無自覚のまま感染を拡大させる懸念があるのなら、活動そのものを抑制しなければいけません。抑制すべき活動、それは就職活動(就活)です。企業は採用活動を見直す必要が有ります。とくに、スクリーニングに使用する適性検査の問題点が目につきます。