水玉くんと出会ったのは、イェリトコボという郊外の町です。グダニスクの華やかさを十分に堪能したので、田舎の雰囲気にもふれてみたいと、当てずっぽうで路面電車に乗ってみました。こういう鉄道の終着駅は、趣のある住宅地が多いのです。30分で着いた終点のイェリトコボは、驚くほど小さな町でした。

 およそ200年前に作られた漁師の家が現存しています。国指定の歴史遺産として保護された区域がある町です。建築当時の躯体を残し、リフォームされた内装で現在も人々が暮らしています。

 その歴史遺産の家の窓を出入り口にしている猫たちがいました。

 住宅地を散策していると、トラ猫くんがフェンスの扉を乗り越えて、目の前に来ました。

 トラ猫くんは、何か言いたそうです。