新型コロナもバイデン氏後押し?
折からの新型コロナウイルス感染拡大が経済にも大きな影響を与え始めている。これから米経済がどうなるのか、全く予想しがたい。
それよりも何よりも米国に「不法侵入」したウイルスをどう退治するのか、トランプ政権内には混乱が生じている。
最新の世論調査によれば、トランプ大統領のウイルス対策を支持する人は41%、不支持は48%。半数がトランプ氏の楽観論に耳を貸そうとしない。
ところが政府機関への信頼感は57%。
つまり大統領は信用しないが、米疾病対策センター(CDC)をはじめとする政府機関のウイルス対策は信頼しているという結果が出ている。
トランプ大統領とバイデン氏のどちらを支持するかを質問した別の世論調査――。バイデン氏53%、トランプ氏43%という結果が出ている。
とどまるところを知らぬ新型ウイルス感染を食い止め、抑え込めるのはトランプ大統領よりも「バイデン大統領」の方がいい、とも受け取れる。
オバマを大統領にした2人の選挙戦略家

バイデン氏が7月の党大会での指名に向けて独走態勢に入るのにタイミングを合わせるように注目すべき2冊の本が出た。
ともに「奇跡」とも言われた史上初の黒人大統領を誕生させた2人の選挙戦略家による「トランプ必殺」虎の巻だ。その2冊を紹介しよう。
1冊目は「The Citizen's Guide to Beating Donald Trump」(市民のためのドナルド・トランプ粉砕ガイド」。
著者はデイビッド・プルーフ氏(52)。2008年のバラク・オバマ氏の大統領選挙本部長を務めた選挙戦略家だ。現在配車ウエブサイト・アプリのウーバー副社長だ。