キャンディから西へ約40km行ったピンナワラに「象の孤児院」があります。車で1時間くらい。キャンディ観光とセットでこちらを訪れる人が多いようです。
象の孤児院には、親を亡くしたり、はぐれたり、怪我をしたりした子象が保護されています。子象ばかりではなく、集団行動の手本となるおとなの象も含め、施設内には100頭ほどの象が生活しています。
ストレスのかからないようできるだけ自然に近い環境で育てられている象の孤児院。天候の悪い日を除いて、毎日10時と14時に、象たちは交替で水浴びの散歩に出かけます。200メートルほどの距離を象たちが行進するさまは圧巻です。川で2時間ほど過ごす象たちは、リラックスして自由時間を謳歌している様子でした。
象と猫をいっしょに撮れたらいいなぁと、猫を探したのですが見つかりませんでした。象の散歩の時間は観光客が多く集まるので、猫たちは姿を隠していたのでしょう。
象が帰った後、観光客の姿も通りから消えると、道沿いの商店は次々と店じまいします。すると、閉店準備をしていた土産物屋に猫が入ってきたのです。思わぬ形で、象と猫とをいっしょに写すことができました。
「このあたりに、猫がいるんじゃないかな?」と入って行った道が、いつしか沢に続いていました。「あ、何か動いた」と目をやれば、3メートルほどもあるオオトカゲが! 一瞬心臓が止まり、全身が硬直してしまいました。
スリランカでは、猫や犬はもちろんのこと、象、猿、リス、鳥など、いろいろな生き物と触れ合うことができ、素晴らしい旅でしたが、でっかい爬虫類との邂逅だけは遠慮したいと思いました。
※スリランカへの行き方
成田空港からスリランカ最大の都市コロンボの近郊にあるバンダラナイケ国際空港に、直行便(スリランカ航空と日本航空のコードシェア便)が就航しています。成田からコロンボへは日、火、木、土曜日発で、飛行時間は9時間30分。コロンボから成田へは月、水、金、土曜日発で、飛行時間は9時間50分。
また、関西国際空港や中部国際空港などから、上海、バンコック、クアラルンプール、シンガポールなどを経由して、コロンボ(バンダラナイケ国際空港)に乗り継ぎよく行くこともできます。
キャンディは、バンダラナイケ国際空港の東約100kmにあり、車で約3時間。バスで4時間ほどです。
後編につづく
のんびり寝ていた猫、犬に驚いてビックリな行動に
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59359