住宅地には数匹の猫が暮らす一角がありました。そこにいた人に猫の名前を尋ねると、「プーサだよ」とにこやかに教えてくれました。じゃこちらの猫は?と聞くと、「プーサさ」。あれ??
プーサは、スリランカの言葉で「猫」の意味です。だれかが飼っている猫ではなく路地で暮らす猫なので、名前は特につけていないのだそうです。だからどの猫も「プーサ」と呼んでいるのでした。痩せている猫がいないのは、人の残り物をもらっているからでしょう。
キャンディだけでなくスリランカはどこでもとにかく暑いので、すぐに喉が乾いてしまいます。水を買おうと小さな食料品店に立ち寄ったら、「いらっしゃい!」と、猫が愛想をふりまいてくれました。優しく撫でてくれるお客さんが大好きで、この猫はそういうお客さんを見極めてあいさつするのが得意なのだそうです。