露呈した中国共産党独裁の弱点

 同記事は冒頭で、1911年に武漢で辛亥革命の第一段階となる武昌蜂起が起きたという歴史上の事実を挙げて、今回の武漢でのウイルス拡散も同様に中国の時の支配権力を倒し得るとする大胆な「歴史上の類似」を記していた。

 そのうえでオースリン氏は習近平政権のウイルス拡散への対応の不手際を指摘する。骨子は以下のとおりである。

・李文亮医師は武漢の感染症の広がりについて警告を発し、そのために政府から懲罰を受けた。その李医師の死は、習近平政権がこの疾患を隠して、国民の生命よりも社会の支配を優先した結果であり、国民を激怒させた。

・今回の感染症の急拡大は、共産党政権が習体制下で弾圧、秘密、排外を強めてきたことが大きな原因となった。習氏は権力の独占を強め、カルト的な独裁体制を固めてきた。だが今回の感染症拡散で意外な弱点を暴露した。

・中国の国内で、感染症拡大は政権の対応の欠陥や閉鎖性に対する国民の怒り、政府の統治能力への国民の軽蔑を招いた。習氏はそのことを認識し、実際の革命が迫ってきたような切迫感や懸念を強めている。

・国際的にみると、今回の感染症は中国での居住や留学、そして中国との経済取引の安全性の欠落を印象づけた。その結果、中国のグローバルなイメージは決定的に低下し、多くの国は中国を国際秩序への脅威とみなすようになるだろう。