図1 戦後間もない頃の田舎の子供たち

 最近、我が国内外を問わず世情が非常に不安定になってきている。

 英国をはじめヨーロッパ各地の移民問題に端を発した混乱、あるいはトルコから中東に至る地域での世界最大の国を持たないクルド民族の動向を巡って最近ゴタゴタが続いている。

 また、米中の覇権争いはますますエスカレートしており、世界全体がキナ臭い状況である。

 そして、我が国にとっての重大な関心事である東アジア情勢を見ると、中国共産党はチベット・ウイグル・南モンゴル人への残虐な弾圧政策・香港での強硬な制圧に加え、台湾にも干渉の度を上げている。

 さらに、無謀な拡張主義によって、南シナ海だけでなく、我が国固有の領土である尖閣諸島近海・領海への度重なる侵犯を常態化させている。いわゆる『キャベツ戦略』を進めている。

 竹島や北方領土の不法占領を続ける韓国、ロシア、ますます悪化の度を増している日韓問題の軋轢に至っては収拾する見通しが全くない。

 一方、日本国内の状況を見ると、近年我が国の民族文化史上でこれまであまり経験したことのないような幼児虐待や残虐な殺人事件が相次いでいる。

 関西電力原子力発電所事案に端を発した極めて不明朗な利権に絡む金銭問題など、不可解な事件にも驚きを隠せない。

 このような重要事案が多発しているにもかかわらず、国会論議は極めて低劣な状態である。

 マスメディアとも相まってこれら問題の本質には関わりを避けている様子が透けて見え、そのほとんどが軽く触れるか全く表に出さないようである。