我が国は毎年の様に苛酷な自然災害に見舞われるが、その多くは地震と風水害によるものである。
最近は集中豪雨によって河川が氾濫し、多くの方々が被災する事案が多発している。
特に先日の北九州集中豪雨は前代未聞の大雨といわれる降り方で、降り始めから2~3日の総雨量が2か月分だったという。
降った雨水が河川の特定地点に集まって、その堤防の許容量を超えて決壊し、広域の市街地が冠水に至ったわけであるが、ほぼ同じような場所で繰り返される悲惨なこの種の災害を従来の方法とは違うアプローチで防げないものであろうか?
これまでのような伝統的な河川堤防を補強する程度の手段では今後も(世界的な異常気象が起きている最近の状況からますます強烈な雨量が予想されると推測され)類似の大災害は避けて通れないと推察する。
今回も北九州地域の集中豪雨で佐賀県大町町付近の住宅地が広い範囲で冠水した。
そこで、5万分の1の地図を購入して新たな対策を考えてみた。ただし、現地・現場を見ないで論述しているため、見当違いの記述がある場合は御容赦願いたい。
大町町に所在する順天堂病院を中心として広範囲が冠水し、おまけに近くの鉄工所から大量の油が流出したことがより被害を悪化させた。
(図1)大町町付近の地形図