これをやると従業員のスキルアップや定着につなげることが可能になります!

 こういった業務のリスト化や洗い出しは手間のかかる作業になりますが、実行することでその部署の「賃金テーブル(賃金表)」を作ることができます。つまり、業務ごとに賃金を設定し、従業員の方の給与に反映させることができれば、それはすなわち、人事評価制度を整備することへつながるのです。

 例えば、パートのBさんが接客業務を担当しており、「レジ業務」と「商品説明」はできるが、「クレーム対応」のスキルを習得することで、正社員にできるということであれば、「クレーム対応」のスキルが身につくように教育しよう、ということになり、Bさんのキャリアプランを描くこともできるようになります。

 Bさん本人にしてみても、どれだけのスキルがあれば正社員になれるのかが分かるので、モチベーションアップにつながりやすくなり、従業員の方の定着にも役立つ可能性が高くなります。

 また、新規で従業員の方を採用するときも、従事してもらう仕事の範囲をあらかじめ明確に決めておけば、必要なスキルを応募条件にすることができます。そうすればミスマッチが減少し、採用コストの削減も期待できるでしょう。

 このように、あらゆるメリットへつながってくる賃金テーブルの作成をスタートさせることが、結果的に、同一労働同一賃金への備えとなるのです。

 もし賃金テーブルの作成に際して困りごとがあれば、お近くの社会保険労務士にご相談されることをお勧めいたします。

社会保険労務士有資格者
山口善広 

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HRプロ編集部

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