(大倉 隆弘:企業広報コンサルタント)
ジャーナリストの伊藤詩織さんがTBSのワシントン支局長だった山口敬之氏から性的暴行を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決公判で、12月18日、東京地裁は山口氏に330万円の支払いを命じました。
裁判では行為に際して「合意」があったかどうかが争点になったようですが、裁判の話はともかくとして、この「合意」に関連して、優越的な立場にある男性が陥りやすい罠について書いておこうと思います。
お酒の入る機会も多いこの季節。世の立場ある男性諸氏が間違いを起こさないためにぜひとも知っておいていただきたい教訓です。
本能的に「スキを見せる」女性
上述の裁判については、当初から伊藤さんに対するバッシングもかなりありました。そもそも彼女がスキを見せていたのではないか、などという声もありました。
誤解を恐れずにいえば、たぶん彼女は「スキを見せていた」のではないかと個人的には思っています。
なぜなら、優越的な立場にある男性に対して、女性は意図的に(もしくは無意識に)スキを見せることがけっこうあるからです。