SKグループの支配構造を見ると、頂点にある企業がこのSKだ。
SKは、エネルギー関連会社であるSKイノベーションに33.4%、SKテレコムに26.8%、SKCに41%など主要グループ企業に出資している。半導体のSKハイニックスはSKテレコムが大株主だ。
崔泰源氏のSK持ち株が大幅に減少すれば、グループ支配構造にも影響が出かねないのだ。
新聞社への手紙で離婚を求める
「離婚させてほしい!」
2015年12月、こんな前代未聞の記事が韓国の「世界日報」1面に載った。崔泰源氏による告白の手紙を掲載したのだ。
崔泰源氏は手紙で、夫婦の関係がかなり前から事実上破綻しており、自分は別の女性と暮らし子供もいることを告白した。
そのうえで夫人に対して許しを求め「できることはすべてする。結婚生活を早く整理してすべてのエネルギーを顧客、株主、協力会社、さらに韓国経済のために使いたい」と述べている。
韓国の財閥トップが、こんな手紙を新聞社に送ったのだから大騒ぎになり、夫婦間の不仲は一気に世間の知るところとなった。
勝手と言えば勝手な話で、盧素英氏が簡単に「はい」と応じるわけもない。