2次予選前ラストマッチで大迫が語った手応え

 そんな1年間を経て、9月5日にはパラグアイをホームに迎え、フレンドリーマッチを行った。W杯アジア二次予選の初戦のミャンマー戦を5日後に控え、森保監督は現時点でのベストと思われるメンバーを先発に起用。GKに権田修一、最終ラインに右から酒井宏樹、富安、吉田麻也、長友佑都、中盤の底に柴崎岳と橋本拳人、2列目に右から堂安、南野、中島、そして1トップに大迫を配した日本は開始から、長距離遠征でコンディションが万全ではない相手を押し込んでいった。

 疲れの色と完成度の低さを露呈する相手のパスを分断すると、マイボールは短く正確につなぎ、チャンスを作っていく。23分には左サイドで中島、堂安、長友とつながり、クロスは相手に当たったが、ブンデスリーガで好調の大迫が見事に左足を合わせて先制。さらにその7分後には、左サイドで前を向いた中島が斜めに運びながら、右の大外に駆け出した酒井にスルーパスを通し、右SBはダイレクトで折り返し、中央の南野が冷静に押し込んでいる。

 攻撃のカルテットは現代表の浮沈のカギを握る存在だが、4人が先発に揃ったのは昨年11月のベネズエラ戦以来。それでも大迫が「この4人でけっこうやってきているので、あまり考えすぎず、自信をもって感覚的な部分を合わせていけば、自然とチャンスは増えると思う」と話すように、絶妙な距離感と連携で堅守が伝統のパラグアイを何度も崩していった。また後半開始からは久保が登場し、惜しい直接FKやミドルなどでスタンドを沸かせた。

 中盤では柴崎が司令塔としてゲームを作り、橋下がバランスを維持。最終ラインでは両翼がそれぞれにアシストを記録し、後半には富安が右に回って成長の跡を見せ、左の安西幸輝もポルトガルでの充実の日々を感じさせた。吉田はタフな守備はもちろん、主将として最後までチームメイトを引き締め続けた。GK権田は1月に移ったポルティモネンセでは出番に恵まれていないが、この日の代表では鋭いセーブを何度も披露している。