(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)
中国汽車工業協会の発表によると、2019年第1四半期の自動車販売台数は前年同期比11.3%減の637.2万台、3月単月でも2.7%減の252万台と、揃って落ち込みました。月次販売台数は2018年7月以来9カ月連続で前年割れが続いています。
しかし市場では不安視する声は少なく、下半期は盛り返すと楽観視する見方が優勢です。
一方、市場全体が冷え込む中、日系メーカー各社は販売台数を伸ばしシェアを大きく広げるなど躍進を遂げています。今回はこうした2019年第1四半期の中国自動車市場の状況を見ていきましょう。
市場は厳冬なれど楽観ムード
中国自動車市場販売台数は2018年6月に前年同月比4.8%増を記録して以降、2019年3月に至るまで9カ月連続でマイナス成長が続いています(下のグラフ)。
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3月は落ち込み幅がそれまでの2桁から1桁に縮小はしたものの、各ディーラーでは在庫数が増加していると報じられており、予断を許さない状況が続いています。
しかし、市場全体では下半期にかけ徐々に回復していくとの観測から、楽観ムードが広がっています。