米グーグルのグループ会社「ウェイモ」は5月7日、配車サービスを手がける米リフト(Lyft)と、自動運転車を使ったタクシーサービスで連携すると発表した。
ウェイモの自動運転車を他社サービスに提供
今後数カ月間で、リフトの顧客が配車アプリを使って、ウェイモの自動運転車を呼べるようにする。サービス提供地域は、米アリゾナ州フェニックス周辺。当初ウェイモは、リフトの顧客向けに10台の自動運転車を用意する。
これに先立つ昨年(2018年)12月、ウェイモは「Waymo One」と呼ぶ、自動運転車を使ったタクシーサービスを米国で開始した。
利用者がモバイルアプリを使って自動運転車を呼び、目的地までの移動に利用するというもので、対象地域は、フェニックスの周辺のチャンドラー、メサ、テンピ、ギルバート。当面は、安全を確保するため、運転席にドライバーが座っている。
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今回のウェイモの発表によると、Waymo Oneはそれ以来、1000人以上の乗客を運んだ。顧客は日々の通勤、買い物、子どもの送り迎えなどに、サービスを使っているという。
この話題を伝えている米ウォールストリート・ジャーナルの記事は、今回2社がタクシーサービスで提携したことは、ウェイモが自社の自動運転車を自社アプリだけでなく、より広い市場にもたらそうと考えていることを示していると、伝えている。
ウェイモとリフトの提携については2017年に、両社が自動運転車の技術開発で提携したと伝えられたが、その具体的な内容は明らかになっていなかった。
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