第1の現場はクライストチャ―チの町の中心部にある公園に隣接し、公園内にはスポーツ施設などアミューズメントと緑があふれ、市民の憩いの場になっています。

 公園の中をエイヴォン河が流れ、直ぐ近くには博物館、植物園、また「クライストチャーチ病院」などが立地するエリアにモスクもまた所在し、そこが銃撃されました。

 日本で考えるなら、例えば東京の代々木公園や日赤医療センターなどが並ぶエリアが連想され、確かに東京でもそのエリアに、モスクが所在しています。

 全く関係ありませんが、モスクのそばには警官が常駐しているエリアがあります。安倍晋三首相の私邸があるためだと理解しています。

 そのすぐ北に東京大学教養学部のキャンパスがあり、筆者はこのあたりを日常的に通過して土地勘があるため、例として挙げました。

 クライストチャーチの銃撃犯がどのような経路を通って第2の襲撃現場に移動したかは、現地からも国際紙にもまだ詳細の報道がありません。

 ニュージーランド第2の都市で、南島最大の人口を擁する市の中心には、英国国教会「クライストチャーチ トランジショナル大聖堂」が建っています。

 クライストチャ―チの名そのものは、オックスフォード大学のクライストチャーチ・カレッジに由来するものですが、街の真ん中には間違いなく「キリスト教の教会」が位置し、観光名所にもなっています。

 今回の襲撃犯人は、大聖堂を囲むように真四角に広がる中心部エリアを抜けて、東部まで移動しました。

 第2の標的となってしまったのは、大聖堂の東側のエリアを斜めに走る大通り、リンウッド・アヴェニューに面して所在するリンウッド・モスク(Masjid Linwood)で、ここで少なくとも10人の犠牲者が出たとされています。