米アマゾン・ドットコムは先ごろ、顧客が不在時に、eコマースの荷物を顧客宅のガレージ内に配達するサービスを今年第2四半期(4~6月)に米国で始めると発表した。
従来の不在時宅内配達サービスを改良
顧客は、ガレージドア・オープナー(ガレージドアを自動開閉する装置)に、遠隔操作を可能にする専用の機器を取り付けておく。そして、アマゾンで商品を購入する際に、配達先としてガレージを選ぶ。
すると配達の際、アマゾンの配達ドライバーが専用端末を使ってガレージドアを開け、商品を中に入れて、再びドアを閉めて帰っていく。
このサービスの名称は「Key for Garage」。同社は2017年10月に、顧客の不在時に、配達ドライバーが家の玄関ドアを同様にして開け、ドア付近に商品を置いたあと、施錠して帰る「Amazon Key」というサービスを始めた。今回の新サービスは、これを拡大するものだ。
同社は新サービスの開始に合わせ、この不在時宅内配達サービスを「Key for Home」に改称した。
米国では不在時の再配達は行わず、荷物を玄関の外に置いていくのが一般的。だが、この方法では、盗難に遭ったり、雨に濡れるといった問題がある。
そこで同社は、こうした仕組みを考え、安全性の確保にも力を入れた。例えば、「Key for Home」では、(1)顧客宅の玄関ドアに取り付ける専用のスマート電子錠、(2)スマートフォン用アプリ、(3)宅内の玄関ドア付近に設置する専用セキュリティカメラ、の3つを組み合わせている。